【随筆】白髪で「老い」を感じる
私も33歳という年齢になり、右前頭部に白髪がちょこちょこと生えてきた。 私も「老い」を目に見える形で認識せざるを得ない立場になったということだ。
さて、私は白髪を黒く染めるのが世間一般の身だしなみとして当然やるべきことなのだろうか?
確かに30代の男性・女性に関わらず、その人々に白髪があると、何か残念な感じはする。しかし、この加齢による変化は自然な現象であり、へたに抵抗しても勝ち目のない戦いだ。
実際、この問題に対して、仏教による教えによって解決する方法をあえて提示するならば、「名称や形態にこだわるな!」「諸行無常である」とお釈迦様に諭されるであろう。
だが、俗世間で暮らす私としては、そう答えは単純ではない。もし、白髪頭で出勤しようものなら、嫌味の一つや二つ、いやそれ以上言われるであろう。
社会で生きていくためには、”社会の常識”に適用するのが、無駄な軋轢を生まない賢明な方法だ。結局、見た目重視、美しいもの重視の世の中であるから、私は、白髪の量が今後さらに増えてきたら、 白髪染めも検討しようと思う。軋轢ほど面倒なものはないからだ。
それにしても、生きていると次から次へと悩みの種は尽きないものだ。